五十肩の患者さん(藤沢市辻堂・50代半ば・男性)

関連記事:五十肩と針治療(藤沢市・40代後半・女性)五十肩はカイロや整体で治るのか?

五十肩の根本原因は首の深層筋です。治らないのは首を治療しないからです。鍼灸(針)で改善します。

患者

診断名:五十肩(肩関節周囲炎)

年齢・性別:50代半ば

住まい:藤沢市辻堂

職業:デスクワーク

主訴・症状

(1)動作時の右肩の奥の痛み、右手が背中に回らない、ジャケットが着られない

(2)右肩の強いこり、右背部に違和感があり入眠困難

発症の経過・原因

患者さんはメーカーでデスクワークされていました。特に長時間勤務や残業が続いているようでもなく、強いストレスがあったようでもなかったようです。ただ、日常的に使用しているノートパソコンと頭の位置の問題で首や肩が非常に硬くなり疲れていたようです。そんな中、仲間内でゴルフを楽しんでいるときに右肩後面に違和感を感じたようです。その違和感が1週間ほどで痛みに変わり徐々に痛みが増悪していったようです。痛みだしてから2ヶ月ほど経ったころには肩が上がらなくなり、会社に着ていくスーツやコートを着るのが非常に困難になってきたようです。もともとスポーツマンだった患者さんは非常にタフでそのうち治るだろうと我慢していたのですが、さすがに整形外科に行くことにしたそうです。しかり整形外科でX線を撮ったところ骨に以上もなく、関節に石灰沈着などもないだろうとのことで痛み止めと湿布を処方されたようです。痛みは一向におさまらず奥様が心配されてネットで色々な治療を調べているうちに当院にご連絡をいただきました。

五十肩の治療・予防

五十肩の原因が肩そのものに負荷をかけて起きるのはなく、もともとは首の筋肉の過緊張やそれに伴う頸椎のアライメント不良(頸椎のズレ)などによるものであると以前に書きました。(関連記事→五十肩・藤沢市・40代後半・女性

今回のケースもその典型的なものと考えて良いと思います。問題となっている部分は頸部の頭半棘筋、頭板状筋などの筋肉と頸椎(C5〜C7)の頸椎のズレが根本原因となって、肩甲骨と肩(上腕骨)をつなぐ棘上筋・棘下筋が過緊張を起こして筋膜の痛覚受容器を興奮させることで痛みを起こしています。この患者さんは、肩の前側を押さえながら、どこが痛いのか場所はわからないが右肩の奥の方に痛みがある、ということをおっしゃていました。こういう場合はたいてい肩の後面に問題がある場合が多く、そこを指圧すると「そこそこ!」とおっしゃっていました。指圧した部位は棘上筋・棘下筋のある場所です。ジャケットに手を通すには手先を後ろの方に伸ばす動作が必要になってくるのですが、このときにこれらの緊張して短縮している筋肉を引き伸ばすことになるため痛みでジャケットに袖を通しにくくなるのです。

治療は頸部・肩後面への針治療、そして頸部深層筋をソフトにリラックスさせるマッサージを施しつつズレている頸椎を調整していきます。これはかなりソフトな手技になるのでカイロのようなボキボキとならすようなものでは決してありません。治療を受けている方は非常に気持ちが良いと思います。

毎回これらの治療をし、2診目あたりから少し首こり・肩こりが楽になりはじめ3診目あたりから肩の痛みが徐々に緩和してきていました。当初2ヶ月はスケジュールに合わせて週に1回程度の治療、その後は隔週で治療していきました。痛み自体は1ヶ月で改善し、肩の運動も問題なくなってきたのが2ヶ月目あたりからです。3ヶ月目以降は仕事柄頸部の緊張が起きやすいため1ヶ月に1度は首を中心に針治療による全身調整と医療的なマッサージによるリラクゼーションを継続しています。その後全く首や肩の痛みは出ていないようです。もちろん睡眠も好調だとおっしゃっています。

やはり特殊なケースを除き五十肩などの肩関節痛の痛みは針治療が顕著に効くと実感します。私の経験からも整体やマッサージなどの手技治療だけでは治療は難しいと感じます。五十肩を発症したら無理にストレッチなどをせずに早めにご連絡いただきたいです。早めの方が治る期間も短くなります。

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【免責事項】

こちらに掲載された事例、体験談は患者様個人の治療成果や感想であって、万人への治療効果を保証するものでないことをご理解ください。治療による効果には個人差があります。