自律神経失調症をどう捉え、治すか。

ストレスと首コリによって起きる自律神経失調症

自律神経失調症をどう捉え、治していくべきか?

典型的なストレス病と言っても過言ではない「自律神経失調症」はここ数年でとくに増えてきているように感じます。私の患者さんが住む藤沢・辻堂・茅ヶ崎・鎌倉などに限ったことではなく日本中で増えているのではないでしょうか? 私もかなり多くの自律神経失調症の患者さんを診てきました。ドクターから自律神経失調症と伝えられている人もいれば、全く気がつかずに他の疾患で私の針治療を受けにきて問診していて「自律神経が乱れて起きている症状かな?」と思うようなことも本当に多いのです。以前の記事(自律神経失調)でご説明したように自律神経は体が無意識で行っている機能のほとんどを司っているため、自律神経が乱れることで様々な不快な症状が出てくるものです。自律神経は口、喉から肺へとつながる気管の動きを司っているので自律神経失調の状態になると息苦しさや息切れのような症状として出ることもあると思いますし、血管を拡張したり細くしたりする機能もあるため血管を細くすることで筋肉に血がいかなくなり首、肩、背中が凝ったり、首に凝りによって眼精疲労を起こしたりもすることもあります。

現代医学的に自律神経失調症の根本的な解決方法はないため、動悸・息切れという症状で内科に行っても「特に異常はありませんね。ストレスがあると思うので少しゆっくりしてください」ということになってしまう方も多いです。たしかにゆっくりはした方がよい場合も多いのですが、それだけでは不十分です。というよりも症状はなくならないと思います。

これはなぜしょうか?

私が自律神経失調症の患者さんを診てきて、2つのパターンがあります。

一つ目はもともと何らかの強いストレスで自律神経の失調状態を起こしてしまった方というのは、その根っこの原因であった「ストレスを発生させていた事」が無くなった後も症状だけは残っていることがよく診られます。なので「今はストレスがないんです」とおっしゃる方もいます。

人間の体というのは不思議なものでストレスが去ったあとも怪我をしたときの「かさぶた」のように傷跡が症状として残ってしまうのです。

二つ目が実は首コリ、背中のコリです。しかもこのパターンの自律神経失調症は近年急増していると思います。

これは非常に重要なことなのですが、ほとんどの方が首の症状を見逃されていて、的外れな治療を受けていると感じます。経験のある鍼灸師であれば首(特に後頸部)のコリと自律神経失調症が強く関連していることは経験的にわかっていると思います。都内病院の有名な脳神経外科のドクターもこのことを本にされていて、なんと針治療をされているんです。そのドクターは日本に初めて米国からCTスキャンを導入したドクターです。

このような場合に私の針治療のスタンスとしては、首や背中、足などの筋肉に特徴的に反応がでるポイントがあります。これはある意味「傷跡」のようなもので、そこに針治療と軽い指圧を施していきます。反応が出るポイントの大きさは3cm四方の大きなものから直径3mm程度の球状のような小さなものまで色々な形があります。自律神経失調症はぎっくり腰のように1回の治療で治ることはまず考えられません。個人差はありますが数ヶ月かけて徐々に治っていきます。ただほとんどの方は数ヶ月で症状が軽快していきます。ご本人も針治療を魔法のように感じるようです。しかし全くそんなことはありません。体に出てくる特有のポイントをしっかりと把握し、針治療を施していくだけです。そしてもちろんストレスを起こす原因があるのであればそのことも避けたり解決したりして行く必要があります。治療中に職場やパートナーとの人間関係の相談にのることもよくあります。

自立神経失調症を治すためには整体やカイロなどよりも針治療が非常に良く効くと思います。ただ、日本の針治療の現場というのは自律神経失調症などの治療よりも整形外科的な疾患によって起きる首肩腰の痛みを扱うことが多いので、意識して自律神経失調症の患者を診ている治療家は少ないと思います。

そういう意味で自律神経失調症で悩んでいる方にはぜひ当院にご連絡をいただきたいと思っています。病院や整体などをして治らなくても諦めずに治していきましょう。

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