首こりの危険性・対処法

首こりを鍼灸(針)で治すと様々な症状が消えます。

もくじ

1.急増する首コリと自律神経失調症

2.首こりとは

3.首こりの原因

4.首こりによって起きる症状

5.首こりと鍼灸治療

6.首こり改善のストレッチ・枕

7.肩こり、首こりの鍼灸治療がNHKで放送されました。

8.首こりに良い椅子、悪い椅子

急増する首こりと自律神経失調症

近年、慢性的な首こりとそれに伴う「うつ」「頭痛」「慢性疲労」「胃腸症状」などの自律神経系の症状が急増しています。

「え?」と思われた方もいらっしゃると思います。上に挙げたような症状はストレスによるものでは?と。たしかに非常に強い継続的なストレスによって起こす人もいるかもしれないのですが、日々治療をしていて私が感じることはそれらの症状が首こり専門の鍼灸治療をすることで改善しているという事実なのです。このことは脳神経外科のドクターがご自身の著作でも述べています。

首こりというと単純に「筋肉の問題」だと考える方がほとんどだと思います。ただ因果関係は不明なのですが、首こりが慢性化していくと「うつ」や自律神経失調症状を引き起こし、場合によってはお仕事の質を低下させたり、就業が困難になったり、家事もすることが難しくなる方もいらっしゃいます。

首こりとは

そもそも首コリとはなんでしょうか?

首コリを抱えている方には説明不要だと思いますが、念のためご説明します。首は数十種類もの筋肉によって成り立っていて、大玉のスイカほどの重さを持つ頭を支えています。その筋肉が後述する理由によって緊張を起こして痛み、鈍痛、不快感を感じている状態です。緊張を起こしやすい筋肉は首の横側(斜角筋、胸鎖乳突筋)、首の後ろ側(頭半棘筋、頸板状筋、頭板状筋、多列筋)、首の後ろ深部(後頭下筋群)です。

首こりと様々な症状との因果関係はわかっていません。しかし首こりを取ることで症状が消えるケースをたくさん見てきました。脳は全ての臓器の司令塔であり、脳と臓器は首という細いパイプを通って情報のやり取りをしています。そのためパイプである首に問題が起きれば身体に様々な問題が起きても不思議ではないと思います。

もしこの記事を呼んでいる方の中に友人やご家族に首コリが強くてなおかつ病院では治らないような症状をお持ちの方は首こりを解消することで症状が改善する可能性が出てくると思います。(関連記事:自律神経失調症

※慢性上咽頭炎という喉の炎症に首こりが関係していて、首の治療によって改善するケースについてこちらの記事で紹介しています。慢性上咽頭炎の鍼灸治療

首こりの原因

首こりを生じる原因は3つだと言われています。これらの要因が複雑に重なりあって首こりは起こっているものと考えられます。

1つ目は、事故、スポーツ(ラグビー、アメフト、柔道、ボクシング)、むち打ち、度重なる寝違えなどによって頸椎のずれや首の筋肉に微細な損傷を負ってしまったもの。※いま大人の方でも学生時代に格闘技などをされていた方は首こり発症が多いと感じます。

2つ目は、パソコン作業、スマホ、細かな手作業などによる長時間のうつむき姿勢による首の筋肉(主に後頭下筋群)の緊張と目の動きです。うつむき姿勢や目を使うことによって後頭下筋群は緊張します。その緊張によって首だけでなく肩がこるのです。

3つ目は、長期継続的なストレスによる交感神経優位状態。そして頸部の毛細血管が収縮し首の奥に筋緊張を引き起こします。

首コリによって起きる症状

鍼灸師として日々患者さんの治療をしていると症状と身体の各部の関係性が経験則でわかってくるものです。とくに下記にあるような症状を訴える方と首コリの関係は非常に強いと感じます。なぜなら首コリ(首の疲労、緊張感)を取ることで症状が改善することが頻繁にあります。そして私自身が20代の頃に首コリや背中のコリによって自律神経失調症を経験し、鍼灸治療によって完治したという実感を持っているからです。

下記に挙げる病名や症状にいくつか該当し、なおかつ首コリも感じている方がいらっしゃったら、それは鍼灸による適切な首コリ治療によって改善する可能性が高いと思います。

◯疾患や症候群

・自律神経失調症 ・過敏性腸症候群 ・緊張性頭痛(締め付けられるような頭痛) ・めまい ・うつ状態 ・慢性疲労症候群 ・ムチウチ ・更年期障害 ・VDT症候群 ・多汗症 ・肩こり ・バレーリュー症状 ・頚椎症性神経根症 ・頚椎ヘルニア ・慢性上咽頭炎 ・後鼻漏

◯症状

頭が痛い、重い

首が痛い、首が張る

強い肩こり

風邪を引きやすい

原因不明の鼻づまりが治らない

目の奥が痛い、鈍痛がある

めまい(天井が回転するような)

立っているとなんとなく不安定

早朝の吐き気

寝付きが悪い、途中で起きてします

血圧が不安定

冬でも汗が出やすい

寝汗をたくさんかく

動悸がする

目が疲れやすい、目の疲れがとれない、目がぼやける

まぶしく感じる

つばが出やすい、または、つばが出ない

ドライアイ、または涙が出すぎる

下痢や便秘、または両方が交互にくる

疲れやすい(倦怠感がつねにある)

やる気が起きない(やる気を起こしくてもどうも起きない)

体調が天気に左右されやすい

理由もなく気分が落ちこむ

何かに集中できない

理由がわからないイライラや焦りがある

仕事や勉強に集中できない(やりたい気持ちは強いのに)

頭ののぼせ、手足の冷え、しびれがある

呼吸がしにくいと感じる

胸や喉に圧迫感がある

鼻の奥に貼り付くような違和感がある(慢性上咽頭炎、後鼻漏)

これらはどれも近年急増中の症状であり、なおかつ多くの人は思うように治せていないのではないでしょうか?これらの多くは自律神経の不調と密接に関係するものです。そして首こりとの関連性も強いのです。ただなぜこれらの症状が首こりによって引き起こされるのかは解明されていません。

でも患者さんにとっては「治るならその治療を受けたい」というのが本音ではないでしょうか? 臨床家である私もそれは同じで、患者さんの苦痛が取れるならエビデンスや根拠よりも「効く治療」なのです。

首こりと鍼灸治療

結論から言うと、首こりには鍼灸治療です。針治療です。

もちろん針治療なら誰のものを受けてもいいわけではないのですが、一定の腕のある鍼灸師やドクターの鍼灸治療をおすすめします。

なぜ鍼灸治療で首こりが取れるのでしょうか?それは鍼灸治療だけが持つ筋肉を緩める作用があるからです。筋肉をほぐすにはマッサージや整体がいいのでは?と思う人も多いかもしれません。私はマッサージの国家資格を持っていますし、整体も一定程度理解しています。それでも筋肉の緊張を取るのに針治療がベストだと現場経験から実感しています。

鍼灸治療をすると硬くなっている筋肉に神経伝達物質(CGRP、サブスタンスP)が作用して血管を拡張することで筋肉が酸欠状態から開放されて筋肉が自然に緩むのです。当然揉み返しもありません。詳しくは関連記事をお読みください。(関連記事:なぜ針治療でコリがほぐれるのか?

実際に前述したような症状を抱えた方はかなりの高確度で頸部や上背部のコリを針治療で取ることによって症状が改善しているのを目の当たりにします。治療は1度ではありませんが、何回か続けて行く中で頸部の緊張の緩和と比例して症状も改善しています。1、2回の治療によって患者さんは針治療の効果を感じていただけることがほとんどです。首と心身の関係をご自身の身体で実感されます。なのでこの治療を続けるべきか否かをご本人が一番わかるのです。

私も若いころに首こりそれ自体の不快感や首こり・背中のこりに起因する様々な症状に悩んだことがあります。その症状はモグラたたきのように治すものではなく、根っこの原因を叩くことで治ったと実感しています。首こりや自律神経系の症状に悩んでいる方はぜひ腕のある鍼灸師の施術を受けていただきたいです。藤沢、辻堂、茅ヶ崎、鎌倉など湘南エリアにお住まいの方は当院にぜひご連絡ください。

首こり改善のストレッチ・枕

首こりは酷くなるとストレッチで取ることは不可能だと思っています。ただ首こりが鍼灸などで改善している方や首こりが軽度な方はストレッチで対応可能な場合もあると思います。

首こりのストレッチで絶対にやってはいけないことがあります。

それは一般的なストレッチのように緊張している筋肉を伸ばすことです。これは禁忌とさえ言ってもいいほどです。一般的にストレッチというとこの「引き伸ばす」ものをイメージする方も多いと思います。例えば太ももなどのストレッチならこれでもいいでしょう。

しかし頸部の筋肉は既に述べたように非常に繊維が細いです。だから通常のストレッチをすると微細に損傷してしまって数時間後に緊張を増強させてしまうのです。当院に来られる方も間違ったストレッチによって悪化させている方が多くいらっしゃいます。

ではどのようなストレッチなのか。それは全く逆のストレッチです。例えば通常首の後ろ側をストレッチする場合、頭を胸側に倒すイメージがあると思います。正しいストレッチはその逆です。ソファやお風呂の湯船などで首を後ろに倒し、後頸部の筋肉が「ゆるむ」状態を90秒ほどキープするのです。これで改善するの?と思う方もいるかもしれませんが、首こりが軽度な方であれば効く場合も多いと思います。これはカウンターストレインと呼ばれる方法です。筋緊張というのはある意味で脳がその緊張状態を「記憶」してしまっている場合があります。その「記憶」状態を解除するために行う手法なのです。この方法は生理学的に一定の根拠があり、米国ではドクター(D.O.)が施術するほど専門的なものです。

※注意していただきたいのが、頸椎症や頸部脊柱管狭窄症、リウマチによる頸椎変形など、首になんらかの疾患のある方はストレッチはリスクがないわけではないので控えたほうが良いです。

最後に枕は何がいいのか?という問題があります。

これは患者さんからもよく質問を受けます。首こりの患者さんは様々な枕を試す方が多いです。ほとんどの方はぴったりの枕はないようです。どんな枕を使っても朝起きたときにどうもしっくりきません。結局は高さのある枕を使う方が多いようにも思います。

それはなぜでしょうか?ストレッチの話と似ています。首こりの方が高さのある枕を好むのは首の後ろが伸びる状態を求めるからなのです。伸ばされるとそのときは少し気持ちいいかもしれません。ただ、伸ばすのは首こりにとってあまり良いことではありません。緩ませた状態をキープする方が良いのです。

私が患者さんにアドバイスしているのは、かなり低い枕です。特別な枕を買っていただく必要はありません。その患者さんの首の状態にもよるので一概には言えないのですが、ほとんどの患者さんにはバスタオルを2つ折りに3回していただいています。そうすると四角い正方形ぐらいの形になると思います。高さは約5センチぐらいではないでしょうか?初めは違和感があり、寝にくいと思いますが、徐々に慣れていきます。

鍼灸治療だけでなくご自宅でのストレッチや枕なども工夫していただくことで徐々に首の状態は元に戻っていきます。そしてそれとともに自律神経も安定していき様々な症状が改善していくのです。

肩こり、首こりの鍼灸治療がNHKで放送されました。

2019年2月13日にNHKの「ガッテン」で肩こり、首こりについてが放送されました。

“新原因”発見! 衝撃の肩・首のこり改善SP

番組の中では肩こりの原因を姿勢と後頭下筋群の緊張によるものと紹介しておりました。当院でも全く同じ考え方で治療をして高い実績を出しています。

首こりに良い椅子、悪い椅子

首がこっている方はどんな椅子が良いのでしょうか?そして座り方はどのようなものが良いのでしょうか?

まず悪い椅子についてご説明します。

それは座椅子です!

和室で過ごす場合に座椅子があると非常に体が楽になるように錯覚しがちです。でも座椅子に座って足を前に投げ出して座っていると背中が丸くなっているのに気づきませんか?たとえばその状態でテレビを見る場合、首の部分でいきなり急角度に頚椎が曲がることになります。そしてそのときに使う筋肉のコリが首コリを誘発します。なので座椅子は首コリには最も良くないと考えています。私も座椅子を使っていたことがあるのでわかります。

では良い椅子や座り方はどんなものでしょうか?

それは構造上猫背になりにくい椅子です。

最も理想的なのが子供の姿勢矯正などに使われているバランスチェアと言われるものです。あれは子供だけでなく大人にとっても良いものだと思います。バランスチェアは上半身と膝の角度が90度以上に広がるようにできているため、自然に骨盤が立ちます。骨盤が立つと猫背にはならず、座っていても背骨の自然なS字カーブを描きやすくなります。

バランスチェアを持っていなくてもその状態を作ることは可能です。

まず椅子に浅く腰をかけて足を座面の下に持っていきます。そうすると腿と上半身が90度以上開くようになり、自ずと骨盤が立つのがわかると思います。普通に浅く座っただけでは猫背になってしまうだけなのでご注意ください。

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肩こりの根本的な治し方

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