治らない後鼻漏は当院にご相談ください。
患者
年齢・性別:43歳、女性
住まい:藤沢市
職業:会社員
後鼻漏の症状・経過
・喉へ鼻水が流れる不快感、喉の違和感、胃の膨満感、声のかすれ、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎
・めまい、動機、頭痛、頭重感、肩こり、首こり、眼精疲労、顎関節症、倦怠感、すぐ疲れる、などの自律神経失調症状
・気分の落ち込み、抑うつ、不安感が常に頭にある、などの精神症状
この患者さんは目眩(めまい)や頭痛、肩こり、などの自律神経失調症を訴えて当院に来院されたのですが、問診を進めて行く中で上咽頭炎や後鼻漏の症状があることがわかったのですが、鍼灸で治るとは思っていなかったようです。専門の耳鼻科で3年以上、bスポット治療などを受けているのですがほとんど症状は改善せず半ば諦めているとのことでした。
もともと家族関係の悩みなどが長期間続いていたことで精神的に大きな負担となって、フラフラするようなめまいや動機、強い不安感などに襲われるようになったようです。それから上記のような様々な症状が出るようになり精神科、脳神経外科、整体、マッサージなどを転々と回ったようなのです。精神科では発症までの経緯を詳しく聞かれることもなく精神安定剤などの薬を提案されたようなのですが向精神薬などを飲みなくなかったため、自律神経専門とうたっているような整体やマッサージを試すようになったようです。しかしどこに行っても一向に改善しません。それどころか徐々に悪化していました。
仕事もされていたため症状をどうにかしなければインターネットなどで情報を調べていく中で自律神経系の鍼灸治療をする当院を調べてくださりご連絡いただきました。
後鼻漏の鍼灸治療
患者さんは慢性上咽頭炎であり、なおかつ自律神経の乱れと思われる症状が同時に出ていたため主訴である自律神経失調症の症状だけでなく後鼻漏も同時に治すことができると考えました。患者さんには自律神経失調症と後鼻漏の関係、後鼻漏の根本原因などを初回で時間をかけてご説明し、鍼灸治療でどのようにしてそれらを改善して行くのかをお伝えしました。治療としては後頚部(頭の付け根)、背中、肩甲骨周りの自律神経の乱れを整える部位への刺鍼、手足のツボへ東洋医学的な考え方に基づく刺鍼を毎回続けて行きました。1回目で既に他の治療では全く感じたことがなかった感覚を感じたようで、希望が芽生えたことが顔に現れていました。私も初回の治療で改善する見込みを強く感じました。1ヶ月目から頑固だった肩こり、首こり、めまいや動機がなくなりました。2ヶ月目から後鼻漏の症状がほとんど無いことに気づいて3ヶ月が終わるころには鼻炎などの症状も大幅に改善していたようです。ほぼ諦めていた後鼻漏が改善して本当に喜んでおられました。睡眠などに影響するほど苦しんでいたそうです。半年ほど経った今では当初抱えていた症状はほとんど無くなったか、気にならないレベルにまで落ちています。現在では不定愁訴をぶり返さないようにたまに来ていただいています。ある意味未病の段階で治療をするという試みをしています。
ちなみに後鼻漏は慢性上咽頭炎由来であることも多く、慢性上咽頭炎は自律神経の乱れからくるため鍼灸によって全ての症状が軽減もしくは消退して行くのです。
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