風邪予防のための鍼灸治療とエビデンス

目次

鍼灸治療を継続すると風邪をひきにくくなる

風邪予防のためのツボ

鍼灸による風邪の予防効果のエビデンス

風邪予防には鍼灸を

鍼灸治療を継続すると風邪をひきにくくなる

当院では様々は疾患を治療をしています。

通常の鍼灸院は痛みに対する治療が多いと思いますし、日本国内での鍼灸の位置づけは痛みの治療だと思います。もちろん鍼灸院を標榜している以上、痛みの治療は当然できないといけないのですが、鍼灸治療の真価は西洋医学では治りにくい疾患の治療ができることにあります。もちろん高度な技術と臨床経験が要求されます。

その中で、風邪の予防というテーマがあります。当院で治療をしている患者さんから「和へい堂で治療を始めてから全く冬に風邪をひかなくなった」「風邪をひき始めても悪化せずに治るようになった」と頻繁に声をいただきます。

風邪をひきにくくなるということは免疫力がアップしていることに他なりません。

当院で治療している患者さんには特に要望がなくても免疫力をアップするための治療もしています。そのことを患者さんにお伝えしないことも多いので決してプラセボ効果(思い込み効果)でないです。

風邪予防のためのツボ

鍼灸治療が風邪予防に効くのはどうしてでしょうか?

まず鍼灸治療で全身の自律神経の乱れを整えることができることです。免疫力というのは自律神経の状態と密接な関係を持っています。身体が本質的にリラックスした状態(副交感神経が適切に機能している状態)になってはじめて免疫力は正しく機能します。

次にお灸を適切な経穴部位に施すことによって白血球数を上げて免疫力をアップさせることができます。鍼灸によって白血球数があがったと指摘する医療従事者の記事をよく目にします。

風邪予防のためには鍼と灸の両方を用いて、その患者さん個々の状態にあった鍼灸施術することがベストです。

治療をする上で特に重要なツボは頚部の風池・天柱、背中の風門・肺兪・治喘などです。

「風」「肺」「喘」など風邪との関連性がツボの名前に現れていると思います。風邪予防に科学的なエビデンスを言うまでもなく古代中国で既に風邪に対する効果が実感されていたのだと思います。

鍼灸による風邪の予防効果のエビデンス

・下記リンクは厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』サイトの統合医療に関するエビデンスです。

試験(RCT)では鍼灸治療をしたグループと何もしなかったグループで風邪の流行る期間に風邪に罹患するまでの日数と風邪をひいた後治るまでの日数を比較しています。結果として鍼灸治療をしたグループが罹患するまでに日数が長く(風邪にかかりにくい)、風邪が治りやすいという結果が出ています。私が患者さんからヒアリングしている実感では明らかに風邪に罹患する回数も激減していることがほとんどです。ただ、私が治療するツボは前述した通りで、下記の試験に用いられているツボとは全くことなります。

https://www.ejim.ncgg.go.jp/doc/pdf/h10.pdf

・医学論文のデータベースに「pubmed」(アメリカ国立衛生研究所)というものがあります。このデータベースで「鍼灸と風邪」を扱った論文は51件ほどヒットします。その中には初期鍼灸治療後の風邪症状の減少、風邪症状の軽減、および風邪罹患期間の減少などが述べられた論文がいくつか存在します。※厳密には風邪予防ではありませんが、風邪に対する鍼灸の効果が記されています。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15649831

風邪予防には鍼灸を

現時点で免疫力を高めて風邪予防になるというエビデンスのある食品やサプリは存在しません。もちろん薬もです。結局のところ人の免疫力を上げているわけではないからです。

鍼灸治療は鍼や灸で身体の適切な部位を刺激することで患者さん自らが身体が活性化し、免疫系が賦活化させることができる希有な治療法なのです。

現代を生きる人は、人間が本来持っている生理的な能力を使い切れているとは言えません。鍼灸によって本来のパワーを取り戻して欲しいと常に思っています。

現在初回限定の価格を設定しています。この機会に国家資格者による質の高い鍼灸をご体験ください。