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当院は高い確度で線維筋痛症を改善させています。病院で治らなくても諦めないでください。
患者
病院による診察:線維筋痛症ステージ2
年齢・性別:40代半ば、女性
住まい:藤沢市
職業:主婦
症状・主訴
(1)後頸部、肩、背中、肩甲骨付近に重圧感、緊張感。背中が鋼のように硬く重い。常に全身に倦怠感、だるさが伴う。腕全体が非常に重く感じる。
(2)不眠、不安、焦燥感(あせり)、ちょっとしたことで悲しくなる。モノを落としたりする音に過敏。日によって感情の起伏が激しい。
発症の経過・原因
患者さんは家庭でのトラブルなどもあり、5年ほど前から憂鬱で不安、不眠傾向が出現しはじめました。そしてもともと頸部(くび)や肩、背部が緊張しやすかったのもあり精神的な憂鬱さと体の痛みが相まって徐々に症状が悪化していったようでした。当時、精神症状も強かったため精神科に行くと治療としてカウンセリング、抗うつ薬と睡眠剤を処方されるが、一向に改善しなかったようです。その他、ご自身で副腎疲労症候群などを疑いサプリメントや起床時の塩分摂取など生活改善に工夫するも改善しなかったようです。私が治療した時点でも圧痛点や精神症状などから線維筋痛症の疑いを感じる状態でした。そのときは動きも緩慢な状態でいかにも辛そうな状況が見てわかりました。疲労感のほうが強いようにも見え、慢性疲労症候群とも言えるような状況だったと思います。もともと線維筋痛症と慢性疲労症候群は境目が非常に曖昧だと言われています。痛みの症状が強く出てるものを前者、疲労の症状が強く出ているものを後者としているようです。
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このような状況の中、何をやってもよくならず休もうにも睡眠障害が出ていて熟睡ができない。全く疲れがとれず日常的に痛みと倦怠感に襲われているような状態だったそうです。ご本人がネットで調べて針治療が線維筋痛症に効いた事例があることを知り、知人を介してご連絡をいただき治療することになりました。
治療・治し方
線維筋痛症は難病指定されないまでも難治性の疾患として知られていますが、私のスタンスはいたってシンプルです。それは筋骨格系の痛みの症状に対しては局所やトリガーポイントと言われる痛みを誘発する圧痛点に対して針治療をすることです。また精神症状に対しては東洋医学的な考え方のもとに治療していきます。すなわち百会、大椎、安眠穴、心兪、神門、腎兪などのツボに対して置針をします。初回の治療の直後、痛みや倦怠感が少し軽快し、ご本人の中で非常に大きな手応えを感じたようです。今までに色々なことを試されてきた方なので針の効果が現実的なものに感じられたようです。その日の睡眠は非常に深いものだったようです。ここ数年で感じたことがないような熟睡を経験したようで、大変喜んでおられました。このパターンは非常に良い傾向です。人間というのは本来は自然治癒力を持っているので、少々の心身の問題に対しては睡眠や運動をすることで自己解決できるようになっているのです。しかし、何らかの原因によって体の歯車がうまく噛み合ずに睡眠障害や精神障害などが起きてしまうと、自然治癒力を格段に下げてしまいます。それどころか心身の状態を悪化させてしまうのです。
そして1週間後の患者さんは非常に晴れ晴れとした顔になっており、初診時とは比べ物にならない顔をされていました。お話を伺ってみると睡眠がとれるようになったことで精神的な症状も徐々に改善されて、色々なことに希望が持てるようになってきたようです。その頃には精神薬は飲むのをいったん止めていたようで、睡眠がこれほどまでに人間の心身に重要なことかとご本人が深く実感していました。2診目、3診目と初診時と同じような針治療を実施しつつ、非常にソフトで気持ちのよいお灸をしていきました。治療するごとに心身の状態が改善していくのがよくわかりました。本当に喜んでいただけました。2ヶ月ほどは週に1回ほど治療をさせていただき、3ヶ月目からは2週間に1回の治療頻度ですすめました。その頃には日常生活をアクティブに過ごせるようになってきていたので、今では月に1回程度予防の意味も込めて全身調整のための針治療とマッサージを施術しています。
いろいろな病院を回っても一向に改善しなかった症状が針で治ったことに驚くと同時に心から満足していただきました。私自身も線維筋痛症に針治療が非常に合うことを改めて強く実感しました。
現在初回限定の価格を設定しています。この機会に国家資格者による質の高い鍼灸・マッサージ・リラクゼーションをご体験ください。
【免責事項】
こちらに掲載された事例、体験談は患者様個人の治療成果や感想であって、万人への治療効果を保証するものでないことをご理解ください。治療による効果には個人差があります。